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ジャズ2

こんにちは。院長の波木です。

 

前回は、私が「ジャズ」というジャンルに
足を踏み入れた経緯をお話ししました。
本格的にハマったきっかけは、
偶然見つけたライブ告知でした。

 

近隣の本八幡駅近くのライブハウスで、
ギターカルテットのライブがあるということを知り、
友人を誘って、日曜の夕方に観に行きました。

 

2018年10月7日 日曜日@本八幡 cool jo jo

 

 

リーダーのギター増尾好秋氏率いるグループでしたが、
その友人曰く「世界的に有名なギタリストですよ。
自分もライブを見に行ったことがあります」と。

 

そんな前知識もなく、ライブを鑑賞していました。
編成は、ギターがフロント、
後ろにドラム、ベース、
ピアノがほぼ並列になる編成でした。

 

ギターの繊細で、温かみと味のあるフレージング、
若いドラムのアグレッシブな感じ、
ベースのグルーヴ・・・
確かに良かったのですが、
私の耳に鮮烈に残ったのは、
顔も見えない位置で演奏している
ピアノの音色でした。

 

後ろにいるのに前で演奏しているような存在感、
メインであるギターを決して邪魔しないけど、
オリジナリティがある。

 

特に左手の使い方が素晴らしく、
ただコードをおさえるのでなく、
右手に勝るくらいの速さで弾く。

これはただモノでは無い・・・
と直感しました。

 

 

ピアノを演奏していたのは『永武幹子』さん。

 

 

以下略歴
『船橋市出身。5歳よりクラシックピアノを始め、
ヤマハ音楽教室で寄島清美氏に師事、
演奏技術だけでなく、即興演奏や作曲の基礎を学ぶ。
渋谷幕張高校卒、早稲田大学法学部入学後、
同大学モダンジャズ研究会でジャズに目覚める。
現在は、増尾好秋(guitar)YOSHIAKI MASUO GROUP、
酒井俊(vocal)グループ、 峰厚介(t.sax) M’s Threeなどに
参加する他、 自身のピアノトリオ
”永武幹子Trio”, ”J.J.Soul”や 加納奈実(a.sax&s.sax)との
Duoユニット”Jabuticaba”をメインに、
東京都内のジャズクラブや
ライブハウスを中心に活動している。 』

 

クラシックのピアニストを
数十年間あまた聴いている私の経験値でも、
計り知れない「実力」「器」を感じて、
その後すぐに市川のライブに行き、
その直感は確信に変わりました。

 

永武 幹子 solo piano@プラス・イレヴン
https://www.youtube.com/live/caDHsNE10sA?si=OZuQiz9hAe1EYEA3

 

ライブプログラムは、ソロであれば、
3ステージ、デュオであれば2 or 3ステージ、
トリオ以上であれば2ステージということが多いのですが、
彼女は難易度の高い曲を、
1ステージに必ず一曲は入れてきます。

 

上の動画中では、一曲目の
The Village / 穐吉敏子」。
この曲は、元々のモチーフが、
「木更津甚句」という民謡。

 

左手が7拍子という変則的な拍子の上に、
民謡調のメロディーを複雑な和音で被せる。

 

これは、聴いている感覚以上に高度なテクニックで、
左手の速いパッセージを、強く、
リズムを崩さずに弾くだけでも普通は困難!

 

クラシックで例えるならば、
左手がラフマニノフの
プレリュードのアルペジオに、
右手はフランツ・リストの超絶技巧。

 

両手の五指を最大限に使って、
オクターブを正確無比に弾きつつ、
魅惑的な旋律を
随所に散りばめている点が共通している。

 

 

 

彼女のレパートリーの中から、
難曲をいくつか挙げます。

 

European Episode / Jaki Byard
https://youtu.be/WuGFflgGqZM?si=ycw6wr9F8XaiR_K3

 

この曲も、左手の複雑なパッセージと
右手の速弾きが何重にも組み合わさって、
組曲的な起承転結の構成。

 

まぁ演奏する人はいないだろう〜と思う曲を、
彼女は面白い!と思って、コピーして、
さらに自分のものにしてしまう。

 

The Bach Suite – Allegro / Oscar Peterson
https://youtu.be/EXVYpMjVdoU?si=nwn5roqGwO8YclO7

 

前半はメロディアスな優しい曲調。
展開した先は、オスカー・ピーターソンが
敬愛するバッハの手法を模した、
ジャズではあまり使わない主題。
変奏曲風にそのテーマを展開していく。

 

上の動画ではカルテットで演奏されているのだが、
これをソロピアノでやってしまうのだから、
もはや唖然とするしかない。

 

元来がバッハ大好きな私に、まさにジャストフィット♪
(永武さんもバッハを弾くのは、好きだそう)

 

Captain Senor Mouse / Chick Corea
https://youtu.be/d4ERYIVdq_M?si=L9afzH9JONEzM-we

 

この曲は、チック・コリアと
ゲイリー・バートンとのデュオで
1973年にリリースされた。

 

前半はラテン乗りの明るい曲調。
左手はかなり複雑なリズムとフレーズ。

 

組曲的な曲の構成に加えて、
チック・コリアならではの、
キメと叙情的なコード進行。

 

ヴィブラフォンの中島香里さんとのデュオで、
彼女は初見(練習もせずに楽譜を見てすぐに演奏する事)で
この曲を弾いてしまった。。

 

チック・コリアファンの自分は、
リアルに演奏を聴いた感動ももちろんあったが、
それを通り越して呆然・・・

 

 

彼女は、作曲家としても稀有な才能を見せています。

 

 

オリジナル曲をはじめとした曲を
収録したCDを毎年のように録音し、
発表しています。

 

そのどれもが完成度が高く、
ユニットによってコンセプトを変え、
違う表現をみせるのも魅力です。
特にマイナー調の暗い曲が秀逸。

 

発売中のCD
・「Fairway 」eFreydut
・「Into The Forest」永武幹子トリオ
・「Breathe Beneath the Sun」永武幹子トリオ
・「Solo」永武幹子
・「Locura de Amor」永武幹子&天辰直彦
・「ジャボチカバ」Jabuticaba

 

 

東京証券取引所で行われたライブより。
Session4:永武幹子トリオ 永武 幹子 (Pf) 織原 良次(B) 吉良 創太(Ds) 2021年12月10日

https://youtu.be/Kr74DUAzOb0?si=ZgH5yTdPBdWcbsr4

 

現在、都内を中心に活動している彼女の、
千葉で行われるライブには可能な限り行っています。

 

2023年7月28日 船橋市主催
「ちょっとよりみちライブ」より

 

 

この記事を見て、彼女の演奏に興味を持たれた方は、
是非とも生の演奏を聴いて欲しい♬

 

船橋 コクリコット & コクリコットフォルテ
https://coquelicot-jazz.com/
柏 ナーディス
http://knardis.com/knardis.com/Welcome.html
本八幡 cool jo jo
https://www.cooljojo.tokyo/

 

私が彼女の演奏に傾倒している理由が
わかってもらえるかもしれません。

 

 

 

カノンデンタルクリニック
〒275-0011
千葉県習志野市大久保1-23-1 雷門ビル2F
TEL:047-403-3304
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Googleマップ:https://g.page/r/CTHgLGNJGZUXEAE

ジャズ

こんにちは。院長の波木です。

 

「ジャズ」という音楽のジャンルは、19世紀末から20世紀初頭にかけて
ニューオーリンズの黒人コミュニティで生まれたもので、
ブルースやラグタイムをルーツとしています。

 

その後、スウィング、ビバップ、モードジャズ、ハードバップ、
フリージャズ、スムーズジャズなどの様々なスタイルやムーブメントを経て
現在に至ります。
詳しいことはウィキペディアで。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA#%E4%B8
%BB%E3%81%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82
%B9%E3%83%88

 

 

主な歴史的ジャズミュージシャン

 

ルイ・アームストロング (テナーサックス)
グレン・ミラー(トロンボーン)
デューク・エリントン(ピアノ)
カウント・ベイシー (ピアノ)
ベニー・グッドマン (クラリネット)
チェット・ベイカー(トランペット)
チャーリー・パーカー (アルトサックス)
ウェス・モンゴメリー(ギター)
セロニアス・モンク (ピアノ)
マイルス・デイビス(トランペット)
ビル・エヴァンス(ピアノ)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
アート・ペッパー(アルトサックス)
デイヴ・ブルーベック (ピアノ)
ハービー・ハンコック (ピアノ)
ナット・キング・コール(ボーカル)
ソニー・ロリンズ(テナーサックス)
チック・コリア (ピアノ)

 

 

ジャズの曲の形は、イントロ→テーマ(主題)→ソロ→テーマ→
アウトロ(曲の終わり)という進行が基本になっています。

 

その中で、複雑なコード(和音)と複雑なスケール(音階)、
インプロヴィゼーション(アドリブ)を使って曲を構成して行きます。

 

ジャズミュージシャンの個性、オリジナリティーは、
インプロにあるといっても言い過ぎではないでしょう。

 

 

 

 

✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎

 

 

私の音楽嗜好の中にジャズが入って来たのは、高校生の頃でした。

 

ピアニストのボブ・ジェームスが演奏する曲がテレビCMで流れていて、
そのお洒落な曲調に惹かれたのが最初です。

 

サントリーリザーブのCMより

 

 

 

この曲は、厳密に言うと「エレクトリック・ジャズ」で、
当時は「クロスオーバー」と呼ばれていました。

 

その後、「フュージョン」と名前を変え、以前お話ししたチックコリアの
エレクトリックバンドや、日本ではカシオペア、
(Truthで有名な)T-SQUAREが一世を風靡します。

 

テレビやお店のBGMとして、ジャズが普通に使われるようになったのは
その後です。

 

Eテレの「美の壺」のテーマ曲
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのモーニン

 

 

 

その頃、チック・コリアやビル・エヴァンス、
レッド・ガーランドらのピアニスト、ウェス・モンゴメリーのCDを
購入するなどして聴いていました。

 

 

 

 

 

 

日本のジャズのメッカ「ブルーノート東京」にも何度か行きました。

 

 

2019年の東京ジャズでは、ストリートパフォーマンスと
チックコリア・エレクトリックバンドの演奏を楽しみました。

 

それから、あるライブをきっかけにしてジャズにハマっていく訳ですが、
その話は次回に・・・

 

 

 

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ピアノについて

こんにちは。院長の波木です。
今回はみなさんご存知の「ピアノ」という楽器について、
お話ししたいと思います。

 

 

鍵盤楽器には以下の種類があります。
弦鳴楽器、気鳴楽器、体鳴楽器、電子楽器。
クラヴィコードの記事でも書きましたが、
ピアノは弦鳴楽器の中の打弦楽器に入ります。

 

鍵を押し下げると、ハンマーが連動して弦を叩いて、
音を出す仕組みになっています。

 

 

 

現在のピアノは、イタリアの
バルトロメオ・クリストフォリ
が発明したとみなされています。

 

チェンバロを製作していたクリストフォリは、
音の強弱が付けられないという
チェンバロの弱点を克服する手段として、
指が鍵盤を押す力の強弱がそのまま
ハンマーが弦を叩く強さに反映される、
ハンマー・アクション機構を発明しました。

 

これによって、弱音(ピアノ=p)も強音(フォルテ=f)も
自在に出すことができるようになりました。

 

この楽器は、
「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(強弱をもつチェンバロ)」
と名付けられ、それを短縮されたものが
「ピアノ」の名前の由来とされています。

 

 

クリストフォリが最初にピアノを製作したのが
いつ頃かは明らかではありませんが、
1700年にはピアノがすでに
存在していたことが知られています。

 

https://youtu.be/A2WdjyKQ57A?si=6mnw8vL6a6UX_Fmy

 

 

 

クリストフォリの後、
ジルバーマンが改良を重ね、
バッハもそれを評価したそうです。

 

現代のピアノ(モダンピアノ)と区別して、
19世紀初頭以前の初期ピアノを
「フォルテピアノ」と呼びます。

 

ピアノはモーツァルトの時代の楽器から、
モダンピアノに至る劇的な変化を遂げて行きます。
1790年代には5オクターヴと5度、
1810年には6オクターヴの楽器を作っています。

 

ベートーヴェンはその後期の作品で、
拡大した音域を利用して
ピアノソナタを作曲しています。

 

現代のピアノを製造可能にしたのは、
正確な鋳造技術により鉄製フレームを作ることが、
できるようになった事によります。

 

 

 

ショパンやリストは、エラール社のピアノを愛用していました。

 

最近では、古楽ブームの中で、
フォルテピアノによる演奏CDが発売され、
演奏会が行われるようになりました。

 

同じショパンの曲も、モダンピアノとフォルテピアノでは
曲の印象が全く違います。

 

https://youtu.be/3PoSlDhoTJ4?si=FTbL9ns0yOKg23oC

 

 

作曲者が作曲に使った(または念頭において作曲した)
楽器を使用して演奏するという
原点回帰が、クラシック界に起こった訳です。

 

コンサートピアノとしてのグランドピアノが最高で、
アップライトピアノが下に見られて来ましたが、
必ずしも全ての曲が
グランドピアノに合うわけではありません。

 

最近のj-popでは、あえて音が響かなくて、
素朴な音色のアップライトピアノを使ったり、
ローズピアノ(電気ピアノ)を使用したりしています。

 

 

 

使用しているピアノのメーカーの差で、曲の印象も変わります。

 

ピアニストは曲との相性も考えて、ピアノを選んでいるので、
楽器の視点から楽曲を聴いてみるのも面白いと思います。

 

 

 

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リュートについて

こんにちは。院長の波木です。
私が鍵盤楽器とその演奏曲のマニアだという事は
以前お話ししましたが、
その次に好きな楽器が「リュート」です。

 

 

現代の楽器ではなく、
ルネッサンス期やバロック期に繁栄した、
ギターの原形のような楽器です。
リュートについての詳細はウィキにて。
https://ja.wikipedia.org/wiki/リュート

 

 

「シチリアーナ(作者不詳 16世紀イタリア)」
https://youtu.be/pIQzQGXVecE?si=N5XcfBSXH7xhszf1

 

私がリュートに惹かれたきっかけは、
つのだたかしのリュート演奏。
カゴメの「アンナ・マンマ(AnnaMamma)」の
CMに使用されたことで有名になった曲といえば
おわかりの方も多いはず。
心にしみ渡る素朴で懐かしい響き。

 

ジョン=ダウランドの代表作「涙のパヴァーヌ」

https://youtu.be/ZayFB2A950U?si=O6eS0Qk880kG-oLF

 

ルネッサンス期の曲調、音量が小さく響きが豊かで
繊細なリュートの演奏が素晴らしい。

 

ロック歌手スティングも自身がリュートを練習し、
リュート伴奏による録音をしています。
https://youtu.be/PM2efKgXGvA?si=jAqgZcRUvOz1oF9K

 

「グリーンスリーブス(イングランド民謡)」
https://youtu.be/NZcNzzrDYcE?si=3woPY6lgQS3xlsNo

 

バッハの作品には、リュートに向けた作品があり、
同時代のドイツの作曲家でリュート奏者の
ヴァイスとの競作作品もあります。

 

 

 

バッハ「Prelude BWV 998」
https://youtu.be/J4rzSTtO0Ng?si=jfdHSU7DOoWnpUmC

 

しかし、バッハを含めた
バロック期以降の古典派時代になると、
次第に演奏されることも、曲が作られることも無くなり、
廃れてしまいます。

 

そして、20世紀の初頭の
歴史的な楽器への関心の高まりによって
リュートは復活。
20世紀後半の古楽復興によってさらに加速され、
現代に至ります。

 

最近では、音大でリュートを教える科が出来て、
リュート奏者や、リュート作製する工房も増え、
演奏会やライブも頻繁に行われています。

 

私が良く行く船橋のジャズバー「コクリコット」でも
月に一度ほどリュートのライブがあります。
Jazz Bar coquelicot (coquelicot-jazz.com)

 

✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎ ✳︎ ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎

 

カノンデンタルクリニックでは、
特に夏の暑い時期にリュート曲を流す事が多いです。
リュートの音色は、温かみに溢れていますが、
私は同時に涼やかさも感じていて、
汗ばむ夏場の癒しになるのではないか、
と思っています。

 

みなさんはリュート演奏を聴いてみて、
どんな感想を持ちましたか?

 

 

 

 

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鍵盤楽曲のコレクション

こんにちは。院長の波木です。

 

クラシックの鍵盤楽曲を集めはじめて何年になるでしょうか。

 

ピアノを弾いていた頃は、弾く事に一生懸命で、
CDはほとんど買っていませんでした。

 

音楽用のCDレコーダー
(音楽CDから、指定した曲または全てを、
PCを介さずにCD-Rに録音出来る)を買って、
自分の好きな曲をCDに録音できるようになったのと、
お茶の水の中古CDショップに行く様になったのがきっかけでした。

 

聴いたことがない曲、持っていない曲を探しては次々に買って、
CDショップやネットでレアな音源を見つける瞬間は至福でした。
もはや聴くことよりも集めることがテーマになっていきました。

 

収集範囲をピアノ演奏だけでなく、
チェンバロやクラビコード、オルガンにも広げ、
CDの枚数は3000枚超でしょうか?
自分でも正確に把握できていません。

 

鍵盤曲および鍵盤協奏曲は、同じ録音を買ってしまうのを避ける為に
「所有曲リスト」を作っています。

 

 

リスト上の曲数です。
左から作曲者、編曲者、曲名、演奏者で、アイウエオ順です。

 

『鍵盤ソロ曲』
ショパン 840曲
J.S.バッハ 2282曲
など                                = 10453曲

 

 

『4手&2台ピアノ曲』= 536曲

 

 

『オルガン曲』= 1215曲

 

 

『鍵盤協奏曲』= 477曲

 

合計 = 12677曲(令和5年11月現在)

 

 

数年前からサブスクが当たり前になり、
CDの売り上げも下がり続けるこの頃。

 

私もCDを購入することはほとんどなくなりました。

 

通勤時や移動時にはサブスクを使っていますし、
曲を探す際もサブスクを利用しています。

 

世界中のほとんどの録音音源を聴ける訳ですから、
所有する曲を数えるのも無意味になっています。

 

でも、一曲一曲の曲名や演奏者、録音年月日を調べたり、
記録したからこそ、その曲に対する理解や解釈は
深められたと信じています。

 

今の私の鍵盤曲に対する様々な知識は、
店に足を運んで、時間をかけてCDを探し、
曲を聴いてリスト化し、ブログを書くという、
膨大な作業をおこなってきた結果が生み出したものだと思っています。

 

 

【医院からのお知らせ】

12月の休診日と年末年始休診のお知らせ
12月7日14日17日21日28日29日30日31日、
1月1日2日3日4日 は休診となります。

 

 

 

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クラヴィコードについて

こんにちは。院長の波木です。

 

以前お話ししたように、
私は鍵盤楽器を使った演奏曲のコレクターです。

 

それが高じて、共通の趣味を持つ方から譲っていただいた
「クラヴィコード」 という鍵盤楽器が医院にあります。

 

 

まず「クラヴィコード」の歴史と仕様から。

 

「14世紀頃に発明され、
オルガンやチェンバロなどと並行して、
16世紀〜18世紀にかけて広く使用された木製の楽器。
長方形の箱形の楽器で、
テーブルや専用の台などの上において用いる。
音量はチェンバロなどに比べると小さい。」

 

「鍵は小さな金属片(タンジェント)の取り付けられた
レバー(てこ)となっている。
鍵を押し下げると
タンジェントが弦を上に向かって垂直に突き上げる(打弦)。
タンジェントによって分割された弦のヒッチピン側は
フェルトによって消音され、
タンジェントからブリッジまでの間の弦が振動する。
この振動はブリッジを通して響板に伝わる。
音量は鍵を叩く強さによって調整が可能である。」

 

 

 

ここで重要な事は、
この楽器がピアノと同じ「打弦楽器」であって、
チェンバロやスピネットのような
「撥弦楽器」(爪で弦をはじく)ではないというところ。

 

小さい物で長さ1メートルくらいで、
モーツァルトも旅行の際には持っていっていたらしい。

 

ただ、弦の張力が弱いため、大きな音は出せないし、
響きも、こもった様なくすんだ音がする。

 

聴衆に聞かせるというものではなく、
作曲に使うとか、オルガンの練習用の楽器として重宝されたよう。

 

クラヴィコードを使った演奏
「J.S.Bach : Partita No. 1 BWV 825」
https://youtu.be/ivGfi9hNo8w?si=tOYhZ2v6kv0Q_0Kt

 

 

 

1970年代から、
その曲が作曲された頃の楽器で演奏するというスタイル
ひとつの潮流となりました。
いわゆる「古楽器」「ピリオド楽器」ブームです。

 

そんな中で製作されたレプリカが
院内にある「クラヴィコード」です。

 

ピアノの様なダイナミックな音は出せませんが、
はかなく健気な音で、
弾いている人や聴いている人の想像力を掻き立ててくれる楽器です。

 

 

 

 

 

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J.S.バッハ(1685-1750)

こんにちは。院長の波木です。

 

私は、かなり偏ったクラシックファンなので、
購入したCDも偏っています。

 

自分がピアノを長く弾いていたこともあり、
ほとんどは鍵盤楽器のCDです。

 

最初は、ショパンなどのロマン派から入り、
近代(ラフマニノフなど)→古典(モーツァルトなど)
→バロック(バッハなど)という順にハマって行きました。

 

特にJ.S.バッハの曲は(未完成の曲以外は)、
ピアノによる録音だけでなく、チェンバロ、オルガンを含め、
作曲された作品のほぼ全てを持っています。

 

J.S.バッハについて

 

 

>>Wikipedia

最初のきっかけは、幼稚園の頃に弾いたバッハの作品
(後に他の作曲家の作品と判明)。

 

子供ながらに心に刺さったのでしょう。
何度も何度も繰り返し同じ曲を弾いていました。

 

しばらく、そんな事も忘れていたのですが、
ある有名な映画の印象的なシーンで使われた
グールド(グレン・グールドというピアニスト)の
ゴルドベルグ変奏曲BWV988を聴いて、バッハ熱は呼び覚まされました。

 

 

 

それまで、変奏曲(作品の形式のひとつ)には、
ほとんど興味がなかったのですが、
この作品は、冒頭のアリアから、
エンディングのアリアまでのストーリーを、
30の変奏を通じて「穏やかに」「しなやかに」、
「押し付けがましくなく」つづって、
最後に「軽やかに」完結させるという大曲。

 

その中に、バッハらしいあり得ないくらいのこだわりが
ぎっしりと詰め込まれています。

 

変奏曲の醍醐味を初めて知りましたし、
バッハの偉大さをあらためて認識しました。

それから現在まで、彼が作曲した鍵盤作品の全てを追求して聴き続け、
今に至るわけです。

 

診療中のBGMで使用している楽曲の7割くらいはバッハの曲でしょうか。

 

巨匠や若い演奏家の新しい録音が出て、それをチェックする。

 

『音楽の父=バッハ』への飽くなき探求は、
演奏家にとっても、愛好家にとっても、
終わりの訪れない永遠の楽しみなのです。

 

 

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チック・コリア

こんにちは。院長の波木です。

 

普段、医院でかける音楽はクラシックばかり。

 

朝の通勤時も、ほぼバッハを聴きながら過ごしています。
他のジャンルの曲を聴かないと言うわけではなく、
ジャズもピアノが入ったものならよく聴いています。

 

そんな中で傾倒しているジャズピアニストが
チック・コリアです。

 

 

【チックの経歴】

 

ハービー・ハンコックに替わり
マイルス・デイヴィスのグループに加入。

 

今で言うフュージョンバンド
「リターン・トゥ・フォーエヴァー」を結成。
革新的な音楽性を追求。
代表曲『Spain』発表。
「チック・コリア・エレクトリック・バンド」を結成。
シンセサイザーを駆使したサウンドを確立。

 

その後、様々なバンドを作り、
様々なアーティストとのコラボも精力的に行う。

 

ジャズを基本に、ボサノヴァ、ロック、クラシック
などといった要素を織り交ぜた楽曲およびプレイを得意とする。

 

2021年2月死去

イタリア系とスペイン系の血をひくためか、
メロディにもリズムにも
ラテン色が強い。

 

『Spain』は
今やジャズのスタンダード。

 

収録されているアルバム『ライト・アズ・ア・フェザー』

 

 

『Spain』
https://youtu.be/IWBkVucVMCY

 

数多くのライブに行きました。

 

チック・コリア ニュートリオ at ブルーノート東京
チック・コリア & 上原ひろみ at ブルーノート東京
リターン・トゥ・フォーエヴァー at 東京国際フォーラム
チック・コリア・エレクトリック・バンド at ブルーノート東京
チック・コリア トリロジー at ブルーノート東京
チック・コリア・エレクトリック・バンド at NHKホール

 

どのステージも感動的で、
チックの一挙手一投足(あるいは息遣いやハミング)に
目が釘付けになり、そのパフォーマンスに酔いしれました。

 

握手してもらった時は、
絶対手を洗わないぞ!
と思いました。(職業柄そうもいかないのですが・・・)

 

『La Fiesta』
https://youtu.be/AfvRovPATBI

2年前に亡くなってしまった事がいまだに受け入れ難いのですが、
CDとして発売されていなかった音源が
亡くなってから続々とリリースされ、
新しいチックを堪能できるのがせめてもの救いです。

 

ライブでのインプレッションは今も心の中に残っています。

 

 

そして、現代のジャズミュージシャン達によって、
新たな息吹を吹き込まれる瞬間に立ち会えるのも嬉しい事です。

 

 

 

 

 

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カノンとは

暑かった夏も終盤。朝晩だいぶ涼しくなって、秋を感じられるようになって来ました。

 

暑いのが苦手なので、助かります。

 

クリニック名に「カノン」と入っているので、いらっしゃる患者さんにクラシック(パッヘルベル)のカノンから取ったんですか?

と聞かれる事があります。

 

有名な曲ですから「パッヘルベルのカノン」というのは聞き馴染みがあるのでしょう。

 

「パッヘルベルのカノン」の「カノン」というのは、曲の形式のことで、「パッヘルベル」はバロック期の作曲家名。

 

(つまり作曲者名と曲の形)

 

 

「ソナタ」や「ノクターン」、「フーガ」と同じ、曲の書き方、作りです。

 

ちょっと聴いてみましょうか ♪

 

 

基本編成は、第一バイオリン、第二バイオリン、第三バイオリン、チェロ and (or) コントラバス、チェンバロ。

 

第一バイオリンがテーマを演奏した後、第二バイオリンがそれを追いかけるように演奏。

 

さらに第三バイオリンがそれに追随。

 

チェンバロと低音楽器 (チェロ、コントラバス)は、通奏低音という決まったフレーズを延々と弾き続ける。

 

少しアレンジされた次のテーマを、また第一バイオリンから順に追いかける。

 

いわゆる輪唱の形、カエルの歌によく例えられます。

 

楽譜で見てみると、テーマの変遷と、楽器の間でテーマを追いかける様が良くわかります。

 

 

現在では、弦楽奏だけでなく、オーケストラ、ピアノ、管楽器などに編曲され、演奏されています。

 

間奏で用いられている、山下達郎の「クリスマスイブ」のスキャット(ジャズの歌唱法)部分はあまりにも有名ですね。

 

達郎氏は、クラシックの曲をアカペラでジャズ風にアレンジする「スウィングル・シンガーズ」の作風に影響されて作ったと語っています。

 

ちなみに、この曲の正しいタイトルは「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」。

 

素晴らしく印象的な「カノン」のせいで、「ジーク」の部分はほとんど演奏されませんし、

この曲の正しいタイトルも「パッヘルベルのカノン」という馴染みのある俗称に変わってしまっています。

 

今回は音楽用語としての「カノン」の説明をしました。

 

クリニックの名前にした理由などは、またの機会に。

 

 

カノンデンタルクリニック
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