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ヨハネス・フェルメール

こんにちは。院長の波木です。

 

ヨハネス・フェルメール(1632年〜 1675年)
バロック期を代表するオランダの画家。
映像のような写実的な手法と綿密な空間構成
そして光による巧みな質感表現を特徴とする。

 

展覧会に彼の絵が展示されるとなれば、行列は当たり前。
代表作「真珠の耳飾りの少女」は、
誰もが一度は目にした事があるでしょう。

 

 

彼の作品は、43年の生涯で約37点(諸説あり)。
在命時はそれなりに画家としての地位があった様だが、
18世紀に入った途端、フェルメールの名は急速に忘れられていった。
この理由として、あまりに寡作だったことが挙げられる。

 

日本においても、昭和43年から昭和62年までの間に、
彼の作品が展示されたのは4回のみ。
現在のフェルメールブームを予感する人はいなかっただろう。

 

私が初めてフェルメールの作品を知ったのは、30年前のこと。
読んでいたコミック「ギャラリーフェイク」に前述した
「真珠の耳飾りの少女」が登場したのがきっかけだった。

 

2000年に大阪市立美術館で『フェルメールとその時代』展が行われ、
「真珠の耳飾りの少女」をはじめとした5作品が展示されることになった。

 

この機を逃したら一生見られないかもしれないという衝動に駆られ、
早朝の新幹線に乗って、日帰りで作品を見に行った。

 

そして、「彼女」と対面。
縦横40センチあまりの小さな作品。
ターバンの青と黄色の対比。
イヤリングの放つ白。
力強い目と半開きの唇。
見ているこちらが見られているという不思議な感覚。
その圧倒的な存在感と、
細部に施されたフェルメールの超絶技巧に衝撃を受けた。
その後は、来日する作品がある度に、展覧会に足を運んでいる。

 

 

過去に行った展覧会

 

・2000年(平成12年)
「フェルメールとその時代」 大阪市立美術館
・2000年(平成12年)
「レンブラント、フェルメールとその時代展」 国立西洋美術館
・2004年(平成16年)
「フェルメール「画家のアトリエ」
栄光のオランダ・フランド絵画展 」東京都美術館
・2008年(平成20年)
「フェルメール展 -光の天才画家とデルフトの巨匠たち-」
東京都美術館
・2011年(平成23年)
「シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》と
オランダ・フランドル絵画展」 Bunkamuraザ・ミュージアム
・2011年(平成23年)
「フェルメールからのラブレター展」
Bunkamuraザ・ミュージアム
・2012年(平成24年)
「ベルリン国立美術館展」国立西洋美術館
・2012年(平成24年)
「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」
東京都美術館
・2015年(平成27年)
「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみる
ヨーロッパ絵画の真髄」 国立新美術館
・2018年(平成30年)
「フェルメール展 Making the Difference: Vermeer and Dutch Art」
上野の森美術館
・2022年(令和4年)
「ドレスデン国立古典絵画館所蔵
フェルメールと17世紀オランダ絵画展」東京都美術館

 

 

過去に見た作品

 

・『聖プラクセディス』
・『天秤を持つ女』
・『リュートを調弦する女』
・『真珠の耳飾りの少女』
・『地理学者』
・『恋文』
・『絵画芸術』
・『窓辺で手紙を読む女』
・『牛乳を注ぐ女』
・『マリアとマルタの家のキリスト』
・『ディアナとニンフたち』
・『小路』
・『ワイングラスを持つ娘』
・『リュートを調弦する女』
・『手紙を書く婦人と召使』
・『ヴァージナルの前に座る若い女』
・『地理学者』2回目
・『青衣の女』
・『手紙を書く女』
・『手紙を書く婦人と召使』
・『真珠の耳飾りの少女』2回目
・『ディアナとニンフたち』2回目
・『天文学者』
・『牛乳を注ぐ女』2回目
・『マルタとマリアの家のキリスト』2回目
・『手紙を書く婦人と召使』2回目
・『紳士とワインを飲む女』
・『手紙を書く女』2回目
・『赤い帽子の女』
・『リュートを調弦する女』
・『真珠の首飾りの少女』2回目
・『窓辺で手紙を読む女』2回目(大規模修復後初公開)

 

 

 

日本に来た作品の中で23作品を見ていることになる(23/37)

 

『フェルメール巡礼』
現在展示されている全てのフェルメール作品を、
展示されている美術館で見ること。
フェルメールマニアなら誰もが憧れる巡礼。

 

叶うなら是非行ってみたい。

 

 

 

 

【医院からのお知らせ】

 

年末年始の休診日
2023年12月28日(木)~2024年1月4日(木)まで

休診となります。

 

 

 

カノンデンタルクリニック
〒275-0011
千葉県習志野市大久保1-23-1 雷門ビル2F
TEL:047-403-3304
URL:https://www.canon-dc.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CTHgLGNJGZUXEAE

薔薇の絵

こんにちは。院長の波木です。

 

大学6年生の補綴(被せ物の治療や入れ歯の作製をする科)の臨床実習で
指導教官だった松下恭之先生
スマートで物腰柔らかく、教え方も上手。
技術面でも知識面でも、今の自分の基礎になるようなことを
沢山教えてもらいました。

 

そんな先生の趣味が水彩画。
福岡で個展を開くほどの腕前。
開業のお祝いに「秋」に相応しい絵をくださるとのことだったのですが、
なかなか届かず・・・替わりとして(?)下さったのが、薔薇の絵3点
タイトルは特に付けられていません。

 

「無題(蕾から開花した紅い薔薇)」

 

 

小ぶりな蕾から、やっと開花した繊細な紅い薔薇。

 

「無題(黄色の薔薇)」

 

 

複数の花弁を細かく表現した作品。

 

「無題(ピンクと白の薔薇)」

 

 

大ぶりなピンクの薔薇と、緑がかった白い薔薇のコントラスト。

 

薔薇の見頃は、春が5、6月、秋が10、11月に来ますが、
この3点は、春の薔薇でしょう(おそらく)。
これからの季節、待合室に彩りを与えてくれます。

 

松下先生も今は退官されて、自分の時間もふんだんにあるはず。
いつか念願の「秋」の作品が届くことを、心待ちにしています。

 

 

 

 

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大場 正男 ペーパースクリーン

こんにちは。院長の波木です。

 

福岡県出身の大場正男さんの作品に出会ったのは、25年前。千葉そごうの美術店でした。日本で生まれ、日本で育ったペーパースクリーンという技法を用いた作品を作られていました。モチーフを幾何学的に変形させ、どちらかと言うと地味で淡い色合いを基調とする作品はじ〜んわりと沁みる感覚。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

最初に購入したのが「snake II」

 

 

定規と分度器を使ったのかな?と思わせる形の組み合わせ。
蛇の中や外に、更に色々な図形が重なっている。

 

 

「あかい馬」

 

 

本物の馬ではなく、土偶などの馬をモチーフにしているよう。
くすんだ赤の愛嬌のある馬の形に、散りばめられた模様が個性的な作品。

 

 

「minuet」

 

 

風見鶏をモチーフにした作品。
図形化された鶏の形と、錆びた金属の緑色、まわりの淡い紅色が佳き。

 

 

「あおい馬」

 

 

赤い馬と同じく偶像をモチーフにした作品。
単純化された概形の中に、淡い赤や青や緑の図形が散りばめられている。

 

 

「くし」

 

 

濃い朱色の櫛。わん曲した左右対称の形、柄の紋様がより魅力的。
パッと見、グランドピアノのように見えるところも惹かれる。

 

 

 

略歴

 

1956年 – 孔版画を始める。
1969年 – CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ)に出品(以降毎年出品)。1983年 – スウェーデン1983年度アカデミー文化賞を受賞。
1997年 – 文部省検定済教科書高等学校用(三省堂)の表紙絵に作品が採用される。
2000年 – 第25回福岡市文化賞受賞。
2001年 – 太宰府天満宮千百年祭『餘香帖』献納作家に選出され作品を奉納。
2008年 – 福岡市にて逝去。

 

 

派手で強烈なインパクトを与えてくれる作品ではありませんが、
季節を問わず長く楽しめると思います。

 

 

 

 

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アンドレ・ブーリエの版画

こんにちは。院長の波木です。

 

当クリニックに飾る絵画や書は季節ごとに変えています。
出来たらあまり行きたくないと思う場所が病院。
来院される患者さまの緊張感を少しでも和らげられたらとの思いから、
穏やかなモチーフや色調、作風の作品を選んでいます。

 

そんな中で、開業以来ずっと待合室に飾っている大ぶりな作品の作者は、
フランスの画家アンドレ・ブーリエ。

 

ブーリエは、モネの巧みな光の表現に感銘を受け、ブーリエ自身も印象派的手法を用い、頭よりハート(心)に訴えかけえる作品を描いていこうと決意しました。

 

彼の作品の主なモチーフは、海をはじめ、風景などへ移行していきます。

 

シンプルな主題と表現は天性の感受性により、独自の純粋な表現形式となって私たちの目の前に表れています。

 

 

「春の入り江」

 

春の海岸を描いたこの作品はブーリエ独特の点描と穏やかな色彩表現が特徴的。

 

海の水色は一色ではなく白が混ざって、木々の緑とのコントラストが美しい。

 

 

 

もう一点は、穏やかな海のさざめく波を表現している。
太陽の光を浴びて様々に変化する海を表現する水色の濃淡が素晴らしい。

 

 

 

アンドレ・ブーリエ 略歴
1936年 フランスのモンペリエに生まれる。
1947年 パリに移住。
1962年 アブレー市美術展一位受賞。
1968年 芸術科学文学賞受賞。
1973年 フランス海軍省のオフィシャル・アーティストに選ばれる。
1978年 装飾組合の講師となる。
1979年 フランス人芸術家サロン金賞受賞。
1980年 パリのフィンドレー画廊と契約し、世界各国で個展を開催。
1982年 バルビゾン大賞受賞。
1983年 版画国際大賞受賞。
1987年 パリのビジョン・ヌーベルと契約し、多くのリトグラフを制作。
1987年 同年訪日し、各地で多くの個展を開催し、日本でも多数のファンを惹き付けた。
1996年 アトランタオリンピックの公認アーティストに選任
2017年 逝去

 

ブーリエの作品は日本でも人気があり、希少価値も相俟って、
なかなか手が出せない価格帯になっています。

 

透明感あふれる穏やかな海の絵を見ると、優しく豊かな気持ちになれますね。

 

 

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