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チェンバロについて

こんにちは。院長の波木です。

 

最近、患者さんから「ブログ見てます」、
「特に音楽の話題を楽しみにしてます」と言われることが多くなりました。
読んで頂いている方が多いと思うと、記事を書くのも張り合いがあります。

 

読後の感想などを診療後などにお話し頂けると、嬉しいです。

 

さて、今回は
クラヴィコード、リュート、ピアノに続いての楽器紹介です。
チェンバロを実際に見る機会は、なかなか無いと思います。
しかし、日常なんとなく聞いているテレビのBGMや洋楽、
邦楽、ドラマや映画の劇伴などで耳にすることは非常に多い楽器なのです。

 

 

チェンバロ(イタリア語)は、
①弦を④プレクトラム(爪)で弾いて発音する鍵盤楽器の中の撥弦楽器。
英語ではハープシコード 、フランス語ではクラヴサンという。
現存する最古のチェンバロは、1480年頃に製作された
作者不明のクラヴィツィテリウム

 

 

チェンバロは合奏の中で通奏低音を受け持つ
伴奏楽器として使われていたが、
17世紀から18世紀にかけて数多くのチェンバロのための
楽曲が作曲され黄金時代を迎えた。
18世紀の終わりから19世紀の初めにかけてフォルテピアノが一気に台頭し、
鍵盤楽器の王者の地位を追われるが、
20世紀に入ってからランドフスカによって見なおされ、
古楽の歴史考証的な演奏のために復興され、
現代音楽やポピュラー音楽でも用いられている。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/チェンバロ#構造

 

チェンバロの音量は、打鍵(鍵盤を弾くこと)の
強弱によって変えることがほとんど出来ない。
しかし、チェンバロはレジスターと呼ばれる音色の選択機構によって、
音量、音色を段階的に切り替える事が可能である。

 

 

チェンバロの製作様式は大別するとイタリア式フランス式に分けられる。
イタリアン・チェンバロの響きは明るく軽い
イタリアン・チェンバロのほとんどは1段鍵盤で、
通常は2組のユニゾンの弦が張られている。

 

フレンチ・チェンバロは、ほとんどが2段鍵盤で、
下段は8フィートと4フィートの2組、
上段は8フィート弦1組が張られている。
フレンチ・チェンバロの音は、豊かで力強い

 

 

チェンバロの鍵盤は、現代のピアノと同じくナチュラル・キーが白で
シャープ・キーが黒いが、フランスでは逆にナチュラル・キーが黒く
シャープ・キーが白い鍵盤が好まれた。
現代のピアノの「ラ(A)」を442~443Hzで調律されるのに対し、
チェンバロの音高はバロック時代のピッチ415Hzに調律されている。
(数字が大きいほど音が高くなる) 』

 

 

私が最初にチェンバロを生で聴いたのは、
1995年9月23日サントリーホールのコンサート。
リコーダーの巨匠ミカラ・ペトリの演奏会でした。

 

当時私は、チェンバロのために書かれた作品を
ピアノで演奏したCDをたくさん聴いていました。

 

例えば、グレン・グールド演奏のスカルラティのソナタ。

 

 

グールドのノンレガート奏法と曲調がすごく合っています。
この演奏と、巨匠ホロヴィッツのCDで、
スカルラティの魅力に気がつきました。
ドメニコ・スカルラティは、イタリアの作曲家で、
チェンバロ独奏用のソナタを540曲以上(総数は不明)書きました。
イタリアらしい明るい曲が多く、
特にトリルなどの装飾音に特徴があリます。
しかし、ピアノでの演奏をたくさん聴いた後に
チェンバロでの演奏に触れると
次第に疑問を抱くようになってきました。
どちらがスカルラティの楽曲を、作曲者の製作意図に沿って、
より魅力的に表現できているのか・・・

 

チェンバリストDavid Louieによるスカルラティ「Sonata in D minor K.9」

 

 

短調の曲ですから、
全体に物憂げな暗さがつきまとうのですが、
チェンバロの演奏だとその中に軽妙さが良い塩梅に混じる

 

バッハ
「イタリア協奏曲(Italien Concerto) BWV971」第一楽章

 

Rafał Blechaczによるピアノ演奏

 

 

原題は「イタリア趣味によるコンチェルト」で、
バッハがヴィヴァルディをはじめとする
イタリアの作曲家や作風を意識して協奏曲用に作ったチェンバロ独奏曲

 

ピアノで自分もやった曲なので、
ピアノ演奏で聴くことに違和感はないのですが、
これをチェンバロ演奏で聴くと、歯切れ良く、
軽やかで実にチャーミングに聞こえます。

 

 

植山けいさんの演奏は「チェンバロの日」というイベントで
聴いた事があります。

 

 

 

イタリアンチェンバロ

 

 

チェンバロは、楽器そのものの美しさも魅力です。
このチェンバロも、外枠、響板、屋根と華麗な装飾が施されています。
一台一台違う絵柄で、唯一無二の楽器となっています。

 

 

 

フレンチチェンバロ

 

 

フランスの作曲家ジャン=フィリップ・ラモーの「鳥のさえずり」

 

 

チェンバロの音をチチチという鳥のさえずりに見立てた曲。
チェンバロ作品には、ラモーのこの曲に限らず、鳥を題材にした曲が多い。
しかし、それらをピアノ演奏で聴くと、
鳥らしさはあまり感じられなくなります。

 

✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎

 

チェンバロは、前述したように
昔も今もさまざまなジャンルで使われています。

 

 

「薔薇色のメヌエット」ポール・モーリア

 

 

「I’ll Be Back」Wes Montgomery

 

 

・ポール・モーリア「天使のセレナーデ」
・ポール・モーリア「恋はみずいろ」
・ポール・モーリア「オリーブの首飾り」
・アニメ「キャンディキャンディ」〜オープニングテーマ〜
・半沢直樹 ~Main Title~
・光る君へ
・木村カエラ「Butterfly」
・DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE」
・The Beatles「Piggies」
・The Rolling Stones「In Another Land」

 

 

最後にバッハの
「4台のチェンバロのための協奏曲 BWV 1065」を。

 

 

4台のチェンバロ協奏曲を書いたのは、
音楽史上でバッハしかいません。

 

この曲の元曲は、
ヴィヴァルディの協奏曲集『調和の霊感 作品3』
「4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲ロ短調」で、
それをバッハがチェンバロ用に編曲したもの。

 

昔も今もチェンバロを4台揃える事さえ難しいのに、
それを調律し、かつ演奏者を集めることなど、
単独のコンサートではあり得ない事です。

 

この動画も、次の動画もいわゆるフェスでのもの。

 

チェンバロ演奏では、観客が舞台上で聴いているのが特徴的。
チェンバロの音量では、広いホール、
大規模のオケという編成ではバランスが悪くなります。

 

ピアノ演奏は、アルゲリッチ、キーシン、プレトニョフと巨匠が勢揃い。

 

 

この演奏は、今でも奇跡的イベントだと評されています。

 

 

最初にお話ししたように、現代の様々な音楽や効果音にも、
チェンバロは思いのほか使用されています。

 

そんな音を探しながら音楽を聴いたり、
テレビを見るのも面白いと思います。

 

 

過去に行ったチェンバロコンサート。

 

2014年5月5日 チェンバロの日 中村恵美 植山けい
2014年12月23日 津田ホール 小林道夫
2015年5月4日 ラフォルジュルネ 鈴木雅明 鈴木優人
2016年7月3日 チェンバロフェスティバル 曽根麻矢子 大塚直哉
渡邊順生 鈴木優人
2016年8月11日 かまがや木楽の家 松岡友子
2016年12月29日 近江楽堂 渡邊順生
2018年2月22日 東京文化会館小ホール ケネス・ワイス

 

 

 

【医院からのお知らせ】
夏季休診のお知らせ
8月8日〜13日まで休診とさせて頂きます

 

 

 

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「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2024」

こんにちは。院長の波木です。

 

今年のGWは5連休でした。

コロナ禍前のGWのメインイベントは

ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)・オ・ジャポン」でした。

 

以下ウィキペディアより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83

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2005年に始まったこの催しは、

東京国際フォーラムを中心とした周辺施設で、

有料無料のコンサートやライブ、ワークショップ、

展示会、講演会を開催する一大イベントとなっています。

 

私が最初に参加したのは2014年。

その時に観た最初の公演は、

アンヌ・ケフェレックがピアノを弾く

ハイドンとモーツァルトの室内楽でした。

 

その後は、2015年、2016年、2018年、2019年の

会期中の1日は参加していて、今回は5年ぶりの参戦

 

 

☆最初の公演は、ピアニスト:アンヌ・ケフェレックのソロ。

 

・J.S.バッハ/ブゾーニ:コラール前奏曲「来たれ異教徒の救い主よ」 BWV659a

・マルチェッロ/J.S.バッハ:オーボエ協奏曲 ニ長調 BWV596より アダージョ

・ヴィヴァルディ/J.S.バッハ:オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596より ラルゴ

・スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.32 「アリア」

・ヘンデル/ケンプ:メヌエット ト短調 HWV434

・J.S.バッハ/ヘス:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」 BWV147

・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調op.110

 

最初に彼女の演奏を聴いたのは、2010年11月の佐倉市民ホール。

その時のプログラムも、前半はこの日とほぼ同じ。

 

14年経っても彼女の繊細で凛とした演奏スタイルは変わらない。

ベートーヴェンは、バッハを敬愛し、その作風を曲に取り入れた。

その集大成がピアノ・ソナタ第31番。

珍しく演奏前に通訳を連れて解説をするケフェレック。

この曲に対する彼女の想いを、聴衆に語らずにはいられなかったのだろう。

 

そして荘厳な31番が、彼女の中で昇華され、

美しく、そして儚く、時に力強く聴衆の心を打つ。

 

 

 

 

☆2つ目の公演は

・モーツァルト:オペラ《ドン・ジョヴァンニ》序曲 

・ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21

 

小林愛実 (ピアノ)

群馬交響楽団 (オーケストラ)

横山奏 (指揮者)

 

余韻に浸る間も無く移動、なんとかショパンの前に着席できました。

ショパンのピアノ協奏曲といえば第1番。

(実際には、第1番とあるが、2番目に作られている)

 

3年前のショパンコンクールの最終審査(オーケストラとの競演)でも、

2位になった反田恭平をはじめ、

ほとんどの演奏者が第1番を選択しています。

 

2番を聴くのは2回目で、いずれもこのイベント。

コンサートプログラムとしての構成、それによる集客を考えると、

演目の選択はかなり重要なファクターを占めます。

 

このイベントのように、

テーマを設定して構成されるコンサートの場合、

演奏される曲の認識度や人気より、

珍しさや特異性に、お客さんも惹かれる傾向にあると思います。

 

アンコールは、ショパンのノクターン嬰ハ短調。

 

小一時間空いたので、ドイツビールのお店で、

ポーチドエッグがのったシュパーゲル(ホワイトアスパラ)を食す。

 

 

☆3つ目の公演は

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュナミ」 

・モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364

 

アンヌ・ケフェレック (ピアノ)

オリヴィエ・シャルリエ (ヴァイオリン)

川本嘉子 (ヴィオラ) 

東京21世紀管弦楽団 (オーケストラ)

中田延亮 (指揮者)

 

チャーミングな出だしのフレーズ。

ピアノとオケの掛け合いが当時としては斬新だったらしい。

 

2019年 ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503 に次ぐ、

ケフェレックのモーツァルトのピアノコンチェルト。

一本筋の通った可憐なピアノとオーケストラが、

お互いを引き立て合う心温まる演奏。

 

 

 

☆4つ目の公演は、これぞフェス!!というプログラム。

・ボロディン:オペラ《イーゴリ公》から 「だったん人の踊り」(2台ピアノ版)

・ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」(2台ピアノ版)

 

ナタナエル・グーアン (ピアノ)

広瀬悦子 (ピアノ)

 

ピアノのソロ公演は、

コンサートの中でおそらく一番演奏されるスタイル。

次がピアノが伴奏をする独奏楽器とのデュオ

(バイオリンとピアノ、チェロとピアノ、フルートとピアノなど)。

意外にハードルが高いのが、ピアノ連弾と、2台ピアノの演奏で、

作曲されている曲目が少ない上、

演奏者や会場の事情により、コンサートとして企画される事は稀れ。

 

ストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」(2台ピアノ版)は、

CDとして持ってはいても、実演で聴くことが出来るなんて!

まさしくこのフェスならでは。

 

その上、もう一曲が大好きな ボロディンの「だったん人の踊り」。

 

下の演奏は、今回のピアニスト広瀬悦子と

シプリアン・カツァリスのデュオ版。

 

 

アンコールは、チャイコフスキーのくるみ割り人形から「金平糖の踊り」

 

 

 

☆最終公演は

ジャズピアニスト 山下洋輔 ソロ

「ラヴェルのボレロなど、テーマ「ORIGINES」にちなんだ楽曲をモチーフに贈る、唯一無二のスペシャル公演! 」

 

という事でしたが、三階席で聴くのはちょっと無理がありました。

ジャズは目の前で聴いた方が良いです。。。

 

 

以上、ラ・フォル・ジュルネ2024のコンサート評でした。

 

クラシックの入り口、きっかけとしては、非常に良い企画だと思います。

ちょっと聴いてみようかな?なんか面白そうだね?という感じで

参加していただけるとお値段以上の価値を見出してもらえると思います。

 

 

 

 

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銚子〜九十九里〜勝浦

こんにちは。院長の波木です。

 

3月20日21日の一泊二日で一人旅をして来ました。

 

銚子へ行くのは25年ぶり。最初の目的地は銚子電鉄の「観音駅」。
駅舎が可愛らしく、ローマ字表記された駅名の「KANNON」が、
当院の「CANON」
と綴りもロゴも似ていて、
一度訪れてみたいと思っていました。

 

 

洋風のレトロな造りの駅。たまたま電車も通って、ラッキーでした。

 

海岸線に抜けて、「君ヶ浜しおさい公園」へ。
駐車場から道を渡るとすぐに広い砂浜に出られます。

 

「犬吠埼灯台」が綺麗に見える公園です。

 

 

ほど近い灯台にのぼってみました。
この日は午前中晴れていたのですが、
飛ばされそうなほどの強風でした。

 

内陸へ入って「地球の丸く見える丘展望館」へ。
銚子半島で一番高い愛宕山の頂上にある展望台。
半島の特殊な地形と周囲に何もない立地から、
360度のパノラマが見られ、
地平線と水平線のつながりで“地球が丸い”ことを
実感できる場所です。

 

 

着いたときには空はすっかり雲に覆われてしまい、
あいにく”東洋のドーバー”と呼ばれる
「屏風浦」は綺麗に見えませんでした。

 

港の近くの旅館で昼食を食べ、
ひたすら九十九里海岸沿いを南下して、白子町の宿舎へ。
温泉と岩盤浴で身体を癒して就寝。

 

二日目。
すっかり天気も回復して、絶好のドライブ日和。
最初の目的地は「岩船地蔵尊」
海に突き出たほこらから太平洋が見渡せます。

 

さらに下って、勝浦湾の突端「八幡岬公園」
駐車場から5分ほど歩いて、かつて勝浦城があった公園へ。
展望デッキからの眺望が素晴らしく、しばし休憩。

 

続いて「鵜原理想郷(南房総国定公園)」
〜起伏に富んだ岬が続くリアス式海岸と
日本の渚百選にも選ばれた鵜原海岸の砂浜が広がる景勝地であり、
南房総国定公園の一角に位置する。
大正時代、この地域を別荘地とする計画があり
「鵜原(うばら)理想郷」と呼ばれてきた。〜

 

駐車場から約2キロのハイキングコース。
「明神岬」「白鳳岬」「毛戸岬(けどみさき)」「黄昏の丘」
山道を巡るコースは、普段運動をしない身には
かなり堪えるアップダウン。

 

でも、そこからの景色は絶景!
浸食されて鋸の歯のように複雑に入り組んだ入り江、
露出した地層。
リアス式海岸を目の当たりにできるオススメの場所です。

 

 

コースの終点は鵜原海岸。
ドラマのロケ地にもなっていて、
鵜原・八坂神社の白い一ノ鳥居で有名。

 

 

勝浦港に戻って、お寿司を頂き、帰路へ。

 

温泉に入って、美味しい海鮮を食べ、海岸線をドライブして、
リフレッシュできました。

 

 

 

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ジャズ2

こんにちは。院長の波木です。

 

前回は、私が「ジャズ」というジャンルに
足を踏み入れた経緯をお話ししました。
本格的にハマったきっかけは、
偶然見つけたライブ告知でした。

 

近隣の本八幡駅近くのライブハウスで、
ギターカルテットのライブがあるということを知り、
友人を誘って、日曜の夕方に観に行きました。

 

2018年10月7日 日曜日@本八幡 cool jo jo

 

 

リーダーのギター増尾好秋氏率いるグループでしたが、
その友人曰く「世界的に有名なギタリストですよ。
自分もライブを見に行ったことがあります」と。

 

そんな前知識もなく、ライブを鑑賞していました。
編成は、ギターがフロント、
後ろにドラム、ベース、
ピアノがほぼ並列になる編成でした。

 

ギターの繊細で、温かみと味のあるフレージング、
若いドラムのアグレッシブな感じ、
ベースのグルーヴ・・・
確かに良かったのですが、
私の耳に鮮烈に残ったのは、
顔も見えない位置で演奏している
ピアノの音色でした。

 

後ろにいるのに前で演奏しているような存在感、
メインであるギターを決して邪魔しないけど、
オリジナリティがある。

 

特に左手の使い方が素晴らしく、
ただコードをおさえるのでなく、
右手に勝るくらいの速さで弾く。

これはただモノでは無い・・・
と直感しました。

 

 

ピアノを演奏していたのは『永武幹子』さん。

 

 

以下略歴
『船橋市出身。5歳よりクラシックピアノを始め、
ヤマハ音楽教室で寄島清美氏に師事、
演奏技術だけでなく、即興演奏や作曲の基礎を学ぶ。
渋谷幕張高校卒、早稲田大学法学部入学後、
同大学モダンジャズ研究会でジャズに目覚める。
現在は、増尾好秋(guitar)YOSHIAKI MASUO GROUP、
酒井俊(vocal)グループ、 峰厚介(t.sax) M’s Threeなどに
参加する他、 自身のピアノトリオ
”永武幹子Trio”, ”J.J.Soul”や 加納奈実(a.sax&s.sax)との
Duoユニット”Jabuticaba”をメインに、
東京都内のジャズクラブや
ライブハウスを中心に活動している。 』

 

クラシックのピアニストを
数十年間あまた聴いている私の経験値でも、
計り知れない「実力」「器」を感じて、
その後すぐに市川のライブに行き、
その直感は確信に変わりました。

 

永武 幹子 solo piano@プラス・イレヴン
https://www.youtube.com/live/caDHsNE10sA?si=OZuQiz9hAe1EYEA3

 

ライブプログラムは、ソロであれば、
3ステージ、デュオであれば2 or 3ステージ、
トリオ以上であれば2ステージということが多いのですが、
彼女は難易度の高い曲を、
1ステージに必ず一曲は入れてきます。

 

上の動画中では、一曲目の
The Village / 穐吉敏子」。
この曲は、元々のモチーフが、
「木更津甚句」という民謡。

 

左手が7拍子という変則的な拍子の上に、
民謡調のメロディーを複雑な和音で被せる。

 

これは、聴いている感覚以上に高度なテクニックで、
左手の速いパッセージを、強く、
リズムを崩さずに弾くだけでも普通は困難!

 

クラシックで例えるならば、
左手がラフマニノフの
プレリュードのアルペジオに、
右手はフランツ・リストの超絶技巧。

 

両手の五指を最大限に使って、
オクターブを正確無比に弾きつつ、
魅惑的な旋律を
随所に散りばめている点が共通している。

 

 

 

彼女のレパートリーの中から、
難曲をいくつか挙げます。

 

European Episode / Jaki Byard
https://youtu.be/WuGFflgGqZM?si=ycw6wr9F8XaiR_K3

 

この曲も、左手の複雑なパッセージと
右手の速弾きが何重にも組み合わさって、
組曲的な起承転結の構成。

 

まぁ演奏する人はいないだろう〜と思う曲を、
彼女は面白い!と思って、コピーして、
さらに自分のものにしてしまう。

 

The Bach Suite – Allegro / Oscar Peterson
https://youtu.be/EXVYpMjVdoU?si=nwn5roqGwO8YclO7

 

前半はメロディアスな優しい曲調。
展開した先は、オスカー・ピーターソンが
敬愛するバッハの手法を模した、
ジャズではあまり使わない主題。
変奏曲風にそのテーマを展開していく。

 

上の動画ではカルテットで演奏されているのだが、
これをソロピアノでやってしまうのだから、
もはや唖然とするしかない。

 

元来がバッハ大好きな私に、まさにジャストフィット♪
(永武さんもバッハを弾くのは、好きだそう)

 

Captain Senor Mouse / Chick Corea
https://youtu.be/d4ERYIVdq_M?si=L9afzH9JONEzM-we

 

この曲は、チック・コリアと
ゲイリー・バートンとのデュオで
1973年にリリースされた。

 

前半はラテン乗りの明るい曲調。
左手はかなり複雑なリズムとフレーズ。

 

組曲的な曲の構成に加えて、
チック・コリアならではの、
キメと叙情的なコード進行。

 

ヴィブラフォンの中島香里さんとのデュオで、
彼女は初見(練習もせずに楽譜を見てすぐに演奏する事)で
この曲を弾いてしまった。。

 

チック・コリアファンの自分は、
リアルに演奏を聴いた感動ももちろんあったが、
それを通り越して呆然・・・

 

 

彼女は、作曲家としても稀有な才能を見せています。

 

 

オリジナル曲をはじめとした曲を
収録したCDを毎年のように録音し、
発表しています。

 

そのどれもが完成度が高く、
ユニットによってコンセプトを変え、
違う表現をみせるのも魅力です。
特にマイナー調の暗い曲が秀逸。

 

発売中のCD
・「Fairway 」eFreydut
・「Into The Forest」永武幹子トリオ
・「Breathe Beneath the Sun」永武幹子トリオ
・「Solo」永武幹子
・「Locura de Amor」永武幹子&天辰直彦
・「ジャボチカバ」Jabuticaba

 

 

東京証券取引所で行われたライブより。
Session4:永武幹子トリオ 永武 幹子 (Pf) 織原 良次(B) 吉良 創太(Ds) 2021年12月10日

https://youtu.be/Kr74DUAzOb0?si=ZgH5yTdPBdWcbsr4

 

現在、都内を中心に活動している彼女の、
千葉で行われるライブには可能な限り行っています。

 

2023年7月28日 船橋市主催
「ちょっとよりみちライブ」より

 

 

この記事を見て、彼女の演奏に興味を持たれた方は、
是非とも生の演奏を聴いて欲しい♬

 

船橋 コクリコット & コクリコットフォルテ
https://coquelicot-jazz.com/
柏 ナーディス
http://knardis.com/knardis.com/Welcome.html
本八幡 cool jo jo
https://www.cooljojo.tokyo/

 

私が彼女の演奏に傾倒している理由が
わかってもらえるかもしれません。

 

 

 

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ジャズ

こんにちは。院長の波木です。

 

「ジャズ」という音楽のジャンルは、19世紀末から20世紀初頭にかけて
ニューオーリンズの黒人コミュニティで生まれたもので、
ブルースやラグタイムをルーツとしています。

 

その後、スウィング、ビバップ、モードジャズ、ハードバップ、
フリージャズ、スムーズジャズなどの様々なスタイルやムーブメントを経て
現在に至ります。
詳しいことはウィキペディアで。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA#%E4%B8
%BB%E3%81%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82
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主な歴史的ジャズミュージシャン

 

ルイ・アームストロング (テナーサックス)
グレン・ミラー(トロンボーン)
デューク・エリントン(ピアノ)
カウント・ベイシー (ピアノ)
ベニー・グッドマン (クラリネット)
チェット・ベイカー(トランペット)
チャーリー・パーカー (アルトサックス)
ウェス・モンゴメリー(ギター)
セロニアス・モンク (ピアノ)
マイルス・デイビス(トランペット)
ビル・エヴァンス(ピアノ)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
アート・ペッパー(アルトサックス)
デイヴ・ブルーベック (ピアノ)
ハービー・ハンコック (ピアノ)
ナット・キング・コール(ボーカル)
ソニー・ロリンズ(テナーサックス)
チック・コリア (ピアノ)

 

 

ジャズの曲の形は、イントロ→テーマ(主題)→ソロ→テーマ→
アウトロ(曲の終わり)という進行が基本になっています。

 

その中で、複雑なコード(和音)と複雑なスケール(音階)、
インプロヴィゼーション(アドリブ)を使って曲を構成して行きます。

 

ジャズミュージシャンの個性、オリジナリティーは、
インプロにあるといっても言い過ぎではないでしょう。

 

 

 

 

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私の音楽嗜好の中にジャズが入って来たのは、高校生の頃でした。

 

ピアニストのボブ・ジェームスが演奏する曲がテレビCMで流れていて、
そのお洒落な曲調に惹かれたのが最初です。

 

サントリーリザーブのCMより

 

 

 

この曲は、厳密に言うと「エレクトリック・ジャズ」で、
当時は「クロスオーバー」と呼ばれていました。

 

その後、「フュージョン」と名前を変え、以前お話ししたチックコリアの
エレクトリックバンドや、日本ではカシオペア、
(Truthで有名な)T-SQUAREが一世を風靡します。

 

テレビやお店のBGMとして、ジャズが普通に使われるようになったのは
その後です。

 

Eテレの「美の壺」のテーマ曲
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのモーニン

 

 

 

その頃、チック・コリアやビル・エヴァンス、
レッド・ガーランドらのピアニスト、ウェス・モンゴメリーのCDを
購入するなどして聴いていました。

 

 

 

 

 

 

日本のジャズのメッカ「ブルーノート東京」にも何度か行きました。

 

 

2019年の東京ジャズでは、ストリートパフォーマンスと
チックコリア・エレクトリックバンドの演奏を楽しみました。

 

それから、あるライブをきっかけにしてジャズにハマっていく訳ですが、
その話は次回に・・・

 

 

 

カノンデンタルクリニック
〒275-0011
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ピアノについて

こんにちは。院長の波木です。
今回はみなさんご存知の「ピアノ」という楽器について、
お話ししたいと思います。

 

 

鍵盤楽器には以下の種類があります。
弦鳴楽器、気鳴楽器、体鳴楽器、電子楽器。
クラヴィコードの記事でも書きましたが、
ピアノは弦鳴楽器の中の打弦楽器に入ります。

 

鍵を押し下げると、ハンマーが連動して弦を叩いて、
音を出す仕組みになっています。

 

 

 

現在のピアノは、イタリアの
バルトロメオ・クリストフォリ
が発明したとみなされています。

 

チェンバロを製作していたクリストフォリは、
音の強弱が付けられないという
チェンバロの弱点を克服する手段として、
指が鍵盤を押す力の強弱がそのまま
ハンマーが弦を叩く強さに反映される、
ハンマー・アクション機構を発明しました。

 

これによって、弱音(ピアノ=p)も強音(フォルテ=f)も
自在に出すことができるようになりました。

 

この楽器は、
「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(強弱をもつチェンバロ)」
と名付けられ、それを短縮されたものが
「ピアノ」の名前の由来とされています。

 

 

クリストフォリが最初にピアノを製作したのが
いつ頃かは明らかではありませんが、
1700年にはピアノがすでに
存在していたことが知られています。

 

https://youtu.be/A2WdjyKQ57A?si=6mnw8vL6a6UX_Fmy

 

 

 

クリストフォリの後、
ジルバーマンが改良を重ね、
バッハもそれを評価したそうです。

 

現代のピアノ(モダンピアノ)と区別して、
19世紀初頭以前の初期ピアノを
「フォルテピアノ」と呼びます。

 

ピアノはモーツァルトの時代の楽器から、
モダンピアノに至る劇的な変化を遂げて行きます。
1790年代には5オクターヴと5度、
1810年には6オクターヴの楽器を作っています。

 

ベートーヴェンはその後期の作品で、
拡大した音域を利用して
ピアノソナタを作曲しています。

 

現代のピアノを製造可能にしたのは、
正確な鋳造技術により鉄製フレームを作ることが、
できるようになった事によります。

 

 

 

ショパンやリストは、エラール社のピアノを愛用していました。

 

最近では、古楽ブームの中で、
フォルテピアノによる演奏CDが発売され、
演奏会が行われるようになりました。

 

同じショパンの曲も、モダンピアノとフォルテピアノでは
曲の印象が全く違います。

 

https://youtu.be/3PoSlDhoTJ4?si=FTbL9ns0yOKg23oC

 

 

作曲者が作曲に使った(または念頭において作曲した)
楽器を使用して演奏するという
原点回帰が、クラシック界に起こった訳です。

 

コンサートピアノとしてのグランドピアノが最高で、
アップライトピアノが下に見られて来ましたが、
必ずしも全ての曲が
グランドピアノに合うわけではありません。

 

最近のj-popでは、あえて音が響かなくて、
素朴な音色のアップライトピアノを使ったり、
ローズピアノ(電気ピアノ)を使用したりしています。

 

 

 

使用しているピアノのメーカーの差で、曲の印象も変わります。

 

ピアニストは曲との相性も考えて、ピアノを選んでいるので、
楽器の視点から楽曲を聴いてみるのも面白いと思います。

 

 

 

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リュートについて

こんにちは。院長の波木です。
私が鍵盤楽器とその演奏曲のマニアだという事は
以前お話ししましたが、
その次に好きな楽器が「リュート」です。

 

 

現代の楽器ではなく、
ルネッサンス期やバロック期に繁栄した、
ギターの原形のような楽器です。
リュートについての詳細はウィキにて。
https://ja.wikipedia.org/wiki/リュート

 

 

「シチリアーナ(作者不詳 16世紀イタリア)」
https://youtu.be/pIQzQGXVecE?si=N5XcfBSXH7xhszf1

 

私がリュートに惹かれたきっかけは、
つのだたかしのリュート演奏。
カゴメの「アンナ・マンマ(AnnaMamma)」の
CMに使用されたことで有名になった曲といえば
おわかりの方も多いはず。
心にしみ渡る素朴で懐かしい響き。

 

ジョン=ダウランドの代表作「涙のパヴァーヌ」

https://youtu.be/ZayFB2A950U?si=O6eS0Qk880kG-oLF

 

ルネッサンス期の曲調、音量が小さく響きが豊かで
繊細なリュートの演奏が素晴らしい。

 

ロック歌手スティングも自身がリュートを練習し、
リュート伴奏による録音をしています。
https://youtu.be/PM2efKgXGvA?si=jAqgZcRUvOz1oF9K

 

「グリーンスリーブス(イングランド民謡)」
https://youtu.be/NZcNzzrDYcE?si=3woPY6lgQS3xlsNo

 

バッハの作品には、リュートに向けた作品があり、
同時代のドイツの作曲家でリュート奏者の
ヴァイスとの競作作品もあります。

 

 

 

バッハ「Prelude BWV 998」
https://youtu.be/J4rzSTtO0Ng?si=jfdHSU7DOoWnpUmC

 

しかし、バッハを含めた
バロック期以降の古典派時代になると、
次第に演奏されることも、曲が作られることも無くなり、
廃れてしまいます。

 

そして、20世紀の初頭の
歴史的な楽器への関心の高まりによって
リュートは復活。
20世紀後半の古楽復興によってさらに加速され、
現代に至ります。

 

最近では、音大でリュートを教える科が出来て、
リュート奏者や、リュート作製する工房も増え、
演奏会やライブも頻繁に行われています。

 

私が良く行く船橋のジャズバー「コクリコット」でも
月に一度ほどリュートのライブがあります。
Jazz Bar coquelicot (coquelicot-jazz.com)

 

✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎ ✳︎ ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎  ✳︎

 

カノンデンタルクリニックでは、
特に夏の暑い時期にリュート曲を流す事が多いです。
リュートの音色は、温かみに溢れていますが、
私は同時に涼やかさも感じていて、
汗ばむ夏場の癒しになるのではないか、
と思っています。

 

みなさんはリュート演奏を聴いてみて、
どんな感想を持ちましたか?

 

 

 

 

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ヨハネス・フェルメール

こんにちは。院長の波木です。

 

ヨハネス・フェルメール(1632年〜 1675年)
バロック期を代表するオランダの画家。
映像のような写実的な手法と綿密な空間構成
そして光による巧みな質感表現を特徴とする。

 

展覧会に彼の絵が展示されるとなれば、行列は当たり前。
代表作「真珠の耳飾りの少女」は、
誰もが一度は目にした事があるでしょう。

 

 

彼の作品は、43年の生涯で約37点(諸説あり)。
在命時はそれなりに画家としての地位があった様だが、
18世紀に入った途端、フェルメールの名は急速に忘れられていった。
この理由として、あまりに寡作だったことが挙げられる。

 

日本においても、昭和43年から昭和62年までの間に、
彼の作品が展示されたのは4回のみ。
現在のフェルメールブームを予感する人はいなかっただろう。

 

私が初めてフェルメールの作品を知ったのは、30年前のこと。
読んでいたコミック「ギャラリーフェイク」に前述した
「真珠の耳飾りの少女」が登場したのがきっかけだった。

 

2000年に大阪市立美術館で『フェルメールとその時代』展が行われ、
「真珠の耳飾りの少女」をはじめとした5作品が展示されることになった。

 

この機を逃したら一生見られないかもしれないという衝動に駆られ、
早朝の新幹線に乗って、日帰りで作品を見に行った。

 

そして、「彼女」と対面。
縦横40センチあまりの小さな作品。
ターバンの青と黄色の対比。
イヤリングの放つ白。
力強い目と半開きの唇。
見ているこちらが見られているという不思議な感覚。
その圧倒的な存在感と、
細部に施されたフェルメールの超絶技巧に衝撃を受けた。
その後は、来日する作品がある度に、展覧会に足を運んでいる。

 

 

過去に行った展覧会

 

・2000年(平成12年)
      「フェルメールとその時代」 大阪市立美術館
・2000年(平成12年)
      「レンブラント、フェルメールとその時代展」 国立西洋美術館
・2004年(平成16年)
      「フェルメール「画家のアトリエ」
      栄光のオランダ・フランド絵画展 」東京都美術館
・2008年(平成20年)
      「フェルメール展 -光の天才画家とデルフトの巨匠たち-」
      東京都美術館
・2011年(平成23年)
      「シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》と
      オランダ・フランドル絵画展」 Bunkamuraザ・ミュージアム
・2011年(平成23年)
      「フェルメールからのラブレター展」
      Bunkamuraザ・ミュージアム
・2012年(平成24年)
      「ベルリン国立美術館展」国立西洋美術館
・2012年(平成24年)
      「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」
      東京都美術館
・2015年(平成27年)
      「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみる
      ヨーロッパ絵画の真髄」 国立新美術館
・2018年(平成30年)
      「フェルメール展 Making the Difference: Vermeer and Dutch Art」
      上野の森美術館
・2022年(令和4年)
      「ドレスデン国立古典絵画館所蔵
      フェルメールと17世紀オランダ絵画展」東京都美術館

 

 

過去に見た作品

 

・『聖プラクセディス』
・『天秤を持つ女』
・『リュートを調弦する女』
・『真珠の耳飾りの少女』
・『地理学者』
・『恋文』
・『絵画芸術』
・『窓辺で手紙を読む女』
・『牛乳を注ぐ女』
・『マリアとマルタの家のキリスト』
・『ディアナとニンフたち』
・『小路』
・『ワイングラスを持つ娘』
・『リュートを調弦する女』
・『手紙を書く婦人と召使』
・『ヴァージナルの前に座る若い女』
・『地理学者』2回目
・『青衣の女』
・『手紙を書く女』
・『手紙を書く婦人と召使』
・『真珠の耳飾りの少女』2回目
・『ディアナとニンフたち』2回目
・『天文学者』
・『牛乳を注ぐ女』2回目
・『マルタとマリアの家のキリスト』2回目
・『手紙を書く婦人と召使』2回目
・『紳士とワインを飲む女』
・『手紙を書く女』2回目
・『赤い帽子の女』
・『リュートを調弦する女』
・『真珠の首飾りの少女』2回目
・『窓辺で手紙を読む女』2回目(大規模修復後初公開)

 

 

 

日本に来た作品の中で23作品を見ていることになる(23/37)

 

『フェルメール巡礼』
現在展示されている全てのフェルメール作品を、
展示されている美術館で見ること。
フェルメールマニアなら誰もが憧れる巡礼。

 

叶うなら是非行ってみたい。

 

 

 

 

【医院からのお知らせ】

 

年末年始の休診日
2023年12月28日(木)~2024年1月4日(木)まで

休診となります。

 

 

 

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